『 二人の熟夫人 狂った寝室 』

作品情報
「初めての相手が、わたしでもいいの?」Fカップの乳房を両腕で隠し、大学生に囁く和季子。「わたしを彼女だと思って、好きにしていいのよ」柔尻をくねらせ、硬い肉茎を優しく包むひとみ。32歳と36歳、同じマンションの熟夫人と重ねる密会。夫のいない昼下がり、隣りの奥さまは美獣になる!
基本情報
感想レビュー:二人の人妻が織り成す背徳の官能劇
二人の熟夫人 狂った寝室 レビューまとめ
巽飛呂彦の「二人の熟夫人 狂った寝室」は、人妻との背徳的な関係を真正面から描いた王道の官能小説です。読んでいると、濃厚な性描写が次々と畳みかけてきて、作品そのものに吸い込まれるような熱気があります。特に、平日の昼間、単身赴任の夫を持つ専業主婦との逢瀬を描いた部分は、人妻ならではの淫靡さと、禁断の情事を覗き見しているような臨場感に満ちています。
圧倒的なエロティシズム
レビューの多くが指摘しているのは、エロシーンの充実度。ベッドだけでなく、ソファやダイニング、さらには野外や帆かけ舟まで、想像を越えるほどにバリエーション豊かな場面が用意されています。一つひとつの描写が濃厚でいやらしく、まさに本作最大の魅力といえます。「読むにつれ興奮して勃起した」「官能小説としては合格点」という意見も目立ち、エロ小説としての満足度はかなり高めです。
ストーリー展開の好みは分かれる
物語は、ウブな青年が次第に支配的な立場へと変化し、経験豊富な夫人を翻弄していくという展開を軸にしています。その逆転劇がぞくぞくするほど官能的に映る一方で、「青年の言動が急に変わって違和感があった」と感じる読者もいます。また、主人公が夫人を隷属させていくラストの展開に「やりすぎ」「不快感がある」という否定的な声も見られました。ただ、それでも「無邪気なモノローグ」や筆致の巧みさによって、嫌悪感を押さえつつ読ませる力がある点は評価されています。
登場人物の魅力と二人のヒロイン
36歳と32歳、二人の熟夫人が登場し、主人公を翻弄するかと思いきや、最後には逆に虜となってしまう関係性が描かれます。どちらも肉体的に豊満で、情欲に駆られる姿が強調されていますが、単なる性的対象ではなく、立場の揺らぎや心理の変化が丁寧に描かれている点も作品を特別なものにしています。読者の中には「夫人が完全に隷属してしまうのは残念」という意見もある一方で、「立場の逆転が艶めかしい」と高く評価する声も少なくありません。
総合評価
総じて、「狂った寝室」は王道官能の魅力を存分に味わえる一作です。多少の急な展開や過激すぎる部分が気になる人もいますが、その圧倒的な官能性と筆致の巧さで、多くの読者を満足させています。賛否あれど、性的興奮度は間違いなく高く、人妻ものを求める読者には強く勧められる作品といえます。
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