『 九課慰安係 case3 〜城壁の如き瀬野〜 』

作品情報
「聞きたいことがある、なぜ私を慰安係に指名した?」
職場での威厳そのままに、腕組みをして問いかける瀬野美幸。
「九課」構成員の性欲を解消する特殊任務「慰安係」。
夫がいる身にもかかわらず、尊敬されていた元部下・久保木に指名され、
経験したことのない巧みな性戯で蕩かされ、曝け出された女の顔。
冷徹さと知性に満ちた才女の堅牢な壁が、今ついに……
超人気「絶対NTR」連作短編シリーズ、ファン待望の第三弾!
基本情報
感想レビュー:信頼と背徳が交錯する上司NTRの傑作
シリーズの中でも特にキャラクターの深みと心理描写が光っている印象を受けました。管理職としての威厳を保つ瀬野美幸が、部下・久保木から慰安係に指名されるという設定は、シリーズらしい倫理的な葛藤や背徳感をリアルに感じさせるものです。
密度の高い心理描写とキャラクター
瀬野の内面がよく描かれており、彼女が夫への忠誠や信頼に支えられつつ、仕事と私生活の境界で揺れる様子は印象的です。主人公と久保木のやりとりも堅苦しくて、互いへのリスペクトや緊張感が伝わってきます。「このシリーズ中で一番好き」といった熱烈な意見もあり、気品のあるシゴデキ上司が合理的に寝取られていく描写にハマる人が多いようです。
ストーリー運びと惜しい部分
ストーリー展開自体は過不足なくまとまっていて、ページ数も抑えめ。ダレずに最後まで読める点はシリーズの良さだと思います。一方で、「case2からの赤月の変化が感じられない」「誤植が目立つ」といった細かな指摘も見かけました。とはいえ、これは諜報員として優秀な赤月らしさとも捉えられるため、違和感というより作風に馴染んでしまう印象でした。
鬼畜度・エロさ・NTR要素
本作のオトナな描写やNTRシーンはしっかりしており、シリーズのファンやジャンル好きからは概ね高評価。「絶対NTR短編シリーズ」の看板に偽りなく、寝取られ好きにはたまらない安定感があります。鬼畜要素もそれなりにありつつ、暴力や陰惨さはほどほど。コアな読者でも納得できるバランスと言えるでしょう。
巷の評価や反響
2ちゃんねるや5ちゃんねるでは「上司ものとしては名作」といった意見、誤植や細かい点を茶化しつつもストーリー自体には「満足」とする声、著者の他作品である「同無花果様の、仰せの通りに」と比較して推薦する反応もありました。「寝取られの醍醐味が味わえる」「ヒロインのラストの安定感がいい」といった安定志向の読者からもおおむね好意的な反応が目立ちます。
総合感想
総じて、本作はファンやジャンル好きには存分に刺さる内容で、キャラクターの心理描写、エロさ、そしてNTRの醍醐味が詰まっています。細かいマイナス点もありますが、全体の完成度や充実感は高いです。「理性的な裏に潜む欲望と信頼の物語」として、上司・部下関係や倫理ギリギリの葛藤が味わえる一作でした。
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