『 九課慰安係 case4 〜完全無欠たる有栖川〜 』

作品情報
クォーターで眉目秀麗、完璧主義者の諜報員・有栖川理沙のもとへ、
同僚の中年諜報員・安藤から構成員の性欲を解消する「慰安係」の指名が……
最高の恋人に恵まれ、完全無欠の人生を送ってきた理沙は、
自身とつり合わない醜男への性的任務に憤りを隠せない。
ただの仕事だと割り切り、27歳の女体を差し出していくが、
老獪な安藤による初めてのアナル責めでおぞましき快楽が……
大人気「絶対NTR」連作短編シリーズ、待望の第四弾!
基本情報
感想レビュー:野心とプライドが輝く官能エンタメ
まず本作の印象としては、従来のシリーズ同様、完璧主義なヒロイン・有栖川理沙のキャラクターが際立っていて、読み応えのある官能小説に仕上がっていると強く思う。
際立つキャラクターの魅力
有栖川理沙は美貌だけでなく、徹底したプロ意識と周囲への気配り、毅然とした態度を見せる場面が多く、その冷静さやプライドが作品全体を引き締めている。読者の多くも彼女の知的で冷淡な部分や、立場を逆手に取るしたたかさを肯定的に捉え、ドラマ性の高いエピソードとして評価している感想が多い。
ストーリーと官能描写
本作のストーリー構成は、慰安業務という特殊な設定の中で、ヒロインが自らの立場を守るために奔走する展開が面白い。また、所々に挟まれる心理戦や逆転劇が、「中年諜報員・安藤」とのやり取りにも表れていて、読者の心を引きつけるポイントとなっている。一方、ネット掲示板では「一度ヒロインの高慢さに共感しづらい」という声や、「官能描写がシリーズ中でも上質」と絶賛する声も見かけた。
萌え要素と鬼畜度のバランス
理沙のキャラ造形はやや萌え度控えめだが、それゆえにリアルで重厚な世界観が強調されている。鬼畜度に関しては、抑制的で過度にグロテスクにはならず、ヒロイン自身が優越感を楽しむ心理描写が、独自の色気を生んでいる点も良かったと感じた。「萌えよりもリアルさや精神戦を推したい」という声も少数だが確実に存在していた。
文章表現について
文章はシリーズ通して端正で読みやすく、直接的になりすぎない描写や、比喩・心理描写が巧みという点を褒めるレビューが多かった。読みやすさと没入感の両立に成功しているという評価が多いので、官能小説としても表現力の高い作品だという印象で間違いなさそうだ。
総評と他レビュー
「もう少し萌え要素があれば良かった」「ヒロインが優秀すぎて感情移入しにくい部分がある」という否定的意見もあったが、他方で「優越感や屈辱が交差する心理描写がクセになる」という肯定的な声も多数見られた。全体としてシリーズファンや官能小説好きは高評価をつけている印象の強い作品だ。
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