『 羅刹鬼1 美女と野獣のプリズンブレイク(上) 』

作品情報
牢獄の中で女を●す醜いケダモノがいる。
犯し、殺し、喰らう。屠殺鬼と呼ばれるモンスター。
それが僕だ。
僕はかつて人だった。
なのに今では自分の名前すら思い出せず、言葉を話すこともできない。
命令されたとおりに殺し、檻に放り込まれた女に種付けするだけの畜生のごとき日々がすべて。
でも僕の魂はまだ滅んでいない。
必ずこの監獄から抜け出してみせる。
復讐だ。
この化け物じみた肉体と、地獄のような戦場で培った知識と技術で、
僕を裏切ったニンゲンも、僕を改造したエイリアンも、みんなまとめて喰らい尽くしてやる──
制御不能の怪物が、捕虜の女・アビゲイルと結託し、囚われ者同士の脱獄計画が動き出す!
人類とエイリアンが戦う世界で繰り広げられる、SFダークファンタジー。
ウェブ小説界に熱狂と混沌をもたらした「屠殺鬼」、奇跡の電子書籍化!
基本情報
感想レビュー:知性ある怪物が紡ぐダークファンタジーの奇作
冒頭から読者を揺さぶる異色の導入
『羅刹鬼1』は、いわゆる「異世界転生」「怪物化」ものの要素を備えながらも、かなり異色なSFダークファンタジー。冒頭から地下牢での過激な描写で幕を開け、主人公は『バイオハザード』のネメシスを思わせる肉塊の怪物=“ブッチャー”。しかし彼は他種と異なり、人間だった頃の記憶と知性を保ち、監視するエイリアンをかいくぐって脱獄と復讐を狙う――このギャップが物語の駆動力となっている。
「筋肉脳」ではなく「知性ある怪物」という魅力
ただの脳筋怪物ではなく、“元・特殊工作員”としての軍事知識と戦略眼を持つ立ち位置が際立つ。爆弾付き制御装置や言語の壁といった不利な状況を前に、彼は性行為を暗号化コミュニケーションに転用するなど悪魔的に柔軟な発想で突破する。この描写は単なるエロ演出にとどまらず、物語上の緊張感と直結しているのが特徴。
評者の声と読者への中毒性
他者のレビューでも「文章力の高さで中毒性がある」「種馬としての役割に妙なプロ意識を持つ姿が滑稽かつ不気味」と評価が多い。単なる異種姦エロを超えて、主人公の軽妙かつサイコパス的な描写が作品の核とされる。グロと戦闘は徹底して苛烈だが、そこにユーモラスなモノローグが噛み合い、最後まで読ませる力を持っている。
世界観構築と「上巻」の役割
一方で「上巻は物語本筋の前段階にすぎない」という指摘もあるが、それをむしろ“シリーズの掴み”と高く評価する意見が多い。「続きが読みたい」「完結が怖いほど楽しみ」という期待を読後に残す。
SFとダークファンタジーの融合
エルフやリザードマンなどの異種族や、科学と魔法の共存といった舞台設定はジャンル的にも魅力的。特に「アビゲイル」との意思疎通や、“独房送りお嬢”との奇妙な癒やしエピソードなど、エロを物語上の転機や色調として機能させる点が大きな強みとなっている。
総評――刺さる人には深く刺さる奇作
過激なエロ、容赦ないグロ、軽妙な語り、ハードな戦闘。これらが同じ熱量で融合した作品であり、万人向けではないが、特定の読者には強烈に刺さるだろう。続巻がどこまで突き抜けるのか期待は高まる。
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