【感想レビュー】囚われた美少女捜査官 神代さくら 肛虐魔悦の学園

『 囚われた美少女捜査官 神代さくら 肛虐魔悦の学園 』

作品情報

柔肌に刻み込まれる
魔薬刺青の悦楽！

親の仇を討つために犯罪者を追う美少女捜査官さくら。
魔薬製造密輸が行われている学園に潜入した少女は、
敵に捕らえられ、過酷な魔薬調教を受けることに。

「絶対に……屈したりなんかしないわ！」

電撃調教、魔薬浣腸、露出輪●、発情刺青――
気丈な少女捜査官も牝の服従悦に悶え続けるのだった！

日常に密着したエロス、リアルな舞台設定で送る官能小説レーベル第176弾！

＜登場人物＞
●神代 さくら（かみしろ さくら）
両親を殺したヤクザに復讐するために、
小太刀片手に人知れず裏社会の悪を討つ少女剣士。
Bカップのしなやかな体形で、ポニーテールに赤いリボンが映える快活な少女。

●徳山 轟（とくやま ごう）
表向きはグランバード学園の学園長。
正体は関西魔薬密売組織のボス。
禿げて肥え太った醜い中年男。

●徳山 ガイ（とくやま がい）
轟の息子。学園に通う不良。
二メートルを超える巨体で好き放題に暴れる凶暴な黒人ハーフ。

●ウー・ダイオン
徳山組に所属し、新型魔薬「エンジェルダスト」の研究に勤しむ老中国人。

●神代 慶子（かみしろ けいこ）
さくらの母親。
八年前に魔薬密売組織に捕らわれ凌●の限りを尽くされたのち、殺される。

＜目次＞
第一章 さくら見参！
第二章 潜入捜査
第三章 魔界の洗礼
第四章 屈辱の奴●生活
第五章 絶望逃避行
第六章 悪夢の強●受胎

基本情報

感想レビュー：不可逆改造が刻む絶望の快楽調教

筑摩十幸先生の「囚われた美少女捜査官 神代さくら 肛虐魔悦の学園」は、シリーズ第3弾にあたる調教小説で、ハードな肉体改造を前面に打ち出した意欲作となっている。リアルドリーム文庫らしい、日常に密着したリアルな舞台設定で展開される官能作品だ。​

両親を殺したヤクザへの復讐を胸に秘め、美少女捜査官として活動するさくら。魔薬製造密輸が行われる学園に潜入するが、敵に捕らえられ過酷な魔薬調教を受けることになる。電撃調教、魔薬浣腸、露出輪姦、発情刺青など、気丈な少女捜査官が牝の服従悦に悶え続ける姿が描かれる。​

改造描写の凄まじさとマニアックな内容

本作の最大の特徴は、徹底的な肉体改造描写にある。薬で感度上昇、刺青、ピアスなどに始まり、さらにマニアックで不可逆的な改造が「これでもか」というほど施される。程度で言えば、著者の他作品と比較しても最高レベルで、あらゆる調教小説の中でも上位に位置する内容だ。例えば、くびれを増しスタイルをよくするために肋骨を数本切除し、心肺機能が低下して運動能力が落ちるといった具合に、プロポーションをよくするため、性技を強化するため、反抗させないための壮絶な改造が次々と行われる。​

調教者は非人道的な改造を施し続け、おそらく捜査官としての再起は不能だろう。快楽に抗えなくなる方向性で描かれ、痛い描写はそれほど多くないため、悲惨さはそれほどでもなく、そういった表現が苦手な方にも比較的安心して読める作りになっている。​

同シリーズや関連作品との類似性

シリーズとしては、人気作「囚われた人妻捜査官 聖実 肛虐魔薬調教」と「囚われた人妻捜査官 祐美子 母娘奴隷・黒い淫獄」に続く第3弾で、魔薬を使った調教をさらに進化させつつ、新しい責めと書き方に挑戦している。特に第四章では、複数の調教シーンを連続させながらも文章量は抑えつつ、それでいて内容的に満足できる新しい書き方が評価されている。​

また、同著者の「筆狩師エリナ 奴隷人形の学園」的な要素も含まれており、全体的にエリナと似た雰囲気を持つ作品となっている。エリナのファンにもおすすめできる内容だ。​

責めシチュエーションの豊富さと展開のテンポ

責めシチュエーションは非常に豊富で沢山あるが、一つひとつが短めでややあっさりしているとの評価もある。シーン数は半分くらいで良いので、それぞれの描写はもっとしっかりやってほしかったという意見も見られた。とはいえ、サバサバと拷問シーンが続き、よくこんな拷問の仕方が思いつくなという感想も寄せられている。​

エロさという点では、特に興奮はしないがJKがキモオタ含むおじさんに責められる設定が好きな人には面白いという声もある。​

バッドエンド系としての完成度の高さ

堕ちものバッドエンド系としてはベストに入る一冊との評価が高い。絶望感への突入描写が半端なく、そういった展開が好きなら必読レベルの作品と言われている。ストーリー展開も良く、余計なこだわりや説明もなく入り込めるという意見もある。​

挿絵に関する評価

イラストに関しては、絵師のレベル自体は低くないものの、構図の問題で作品の肝ともいえる部分が挿絵に描かれていない点が残念だという指摘がある。また、「絵が下手なのが難点」との声も見られ、もっと良い構図の挿絵が入っている続きを読みたいという期待が寄せられている。​

読者層とおすすめポイント

この作品はタイトルに肛虐や潜入捜査官と入っているが、中身はハードな肉体改造モノで、うら若き乙女をひどい目に遭わせるお話だ。改造ネタが苦手な方は避けた方が良く、逆にそういったジャンルが好きな方は満足できる内容となっている。「このご時世に若いヒロインにこれだけマニアックな改造小説は中々無い」との評価もあり、そういったものが好きな人には外せない作品かもしれない。​

全体として満足できる内容だったとして星4評価を与えるレビューが多く、続刊を希望する声もあった。単体でも楽しめる内容ながら、シリーズものの魅力も併せ持つ一作と言えるだろう。​

4.1

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