【感想レビュー】【完全版】大いなる肛姦

『 【完全版】大いなる肛姦 』

作品情報

女子大生の妹を囮に、囚われの身になった上里江美子。
夫にさえ触らせたことのない双臀の谷間を剥きあげられ、
猛る怒張＆浣腸器を柔らかな尻肉の最奥に抉り込まれる。
江美子を乗せた船はさらなる調教の舞台・魔都へ……
楡畑雄二、挿画130枚を完全収録！

基本情報

感想レビュー：肛虐文学の古典復活作

復刻版で甦る伝説の挿絵体験

話題になっている結城彩雨の「大いなる肛姦」は、昔ながらの悪魔小説としての深みを持ちつつ、2024年復刻版では130枚もの楡畑雄二氏による挿画が収録され、往年のファンと新しい読者双方から評価されています。中古市場でも価格高騰する理由として、挿画完全収録の希少性が挙げられ、「狙われた媚肉」など他作品との刊行順のこだわりもフランス書院の誠実な出版姿勢を感じさせます。

時代感覚と読み応え――古典の魅力

1979年〜1981年の雑誌連載ゆえ、現代の読者にはやや古めかしい台詞や描写が見受けられますが、「古典悪魔小説」として割り切ることで独特の刺激を楽しめるとのレビューも。1104ページの迫力あるボリュームも圧倒的ですが、往年のストーリー展開や鬼畜路線の過激さを堪能できる点で、昭和BLやマニアックなエロ小説好きからも熱い支持を得ています。

キャラクターと表現――極限まで追求された世界

キャラクター描写や鬼畜展開は賛否分かれるものの、結城彩雨ならではの世界観に没入できるという肯定的な意見も複数。文章表現にはやや古めかしさや冗長さが指摘される一方、挿絵による臨場感の補完が大きな魅力で、物足りなさを感じても「新たな発見や刺激がある」と前向きな感想も交じります。

感想と展望――復刊への期待

否定的感想がある一方で、「こうした完全収録版をもっと復刊してほしい」「未刊行の短編もまとめて出版してほしい」という復活を願う熱い声も見逃せません。シリーズ作品や挿絵担当のアーティストへの言及もあり、肛虐文学ジャンル全体を引き上げる一冊として語られています。

総合評価

肯定的な意見：挿画収録の豪華さ、シリーズへのこだわり、悪魔的世界観の徹底
否定的な意見：台詞・描写の古さ、長さによる読みにくさ
バランスとしては「古典愛好家向けの復刻名作」といった雰囲気です。

3.9

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