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【感想レビュー】人妻通勤電車【ここではやめて】

『 人妻通勤電車【ここではやめて】 』

人妻通勤電車【ここではやめて】

作品情報

「奥さん、そんなに声を出したら周りにバレちゃうよ」理子の背後に忍び寄る怪しい影、尻を這いまわる指先。いつも通りの通勤電車はその日、悪夢に変わった!卑劣な行為に憤りを覚えながらも濡れてしまう股間。欲求不満の肉体は執拗な愛撫を受け入れはじめ……人妻を狂わせた魔指は同じ電車を利用する清純娘へ!

基本情報

※引用元:FANZA

感想レビュー:

タイトルから人妻の痴漢物語を想像する読者も多いかもしれないが、本作はそれだけに留まらない。御前零士が得意とする「堕ちていく女性の心理描写」を存分に味わえる、二つの物語が融合した意欲作だ。

二つの物語、二つの快楽

本作の構成は独特で、前半は28歳の人妻・理子が満員の通勤電車で痴漢被害に遭い、欲求不満の身体が執拗な愛撫に反応してしまう様子が描かれる。卑劣な行為に憤りを覚えながらも濡れてしまう股間、そして夫だけに捧げた割れ目を性犯罪者に弄ばれる屈辱と快感の葛藤が、御前零士らしい丁寧な筆致で綴られている。

しかし物語は全体の3〜4割ほどで女子高生・明日実の援助交際へと場面転換する。ごくごく普通の女子高生が、お金欲しさから始めた援交で、大人の男の口車と駆け引きに少しずつ流されていく過程が、リアルでエロティックに展開される。「パンツ、見せてくれないかな…」「○千円追加するから、ちょっと」と、最初に高い要求をして軽めの要求を提示し、少しずつ大胆なお願いにすり替えていく男の手口が生々しい。

御前零士の真骨頂は心理描写

読者レビューで最も評価されているのが、御前零士の「丁寧な描写」と「段階的に堕ちていく心理描写」だ。親への反発、子供扱いされることへの苛立ち、お金欲しさから段々と深みにはまり、後悔した時にはすでに時遅く弱みを握られ性奴隷にされるまでの過程が、ねちっこく描写されている。いけないことをしているという罪悪感と、女の悦びを知りたい好奇心とに揺れる乙女心の描写は「読み始めてすぐこの人解ってるな、と思った」との声も。

御前零士はリアルドリーム文庫(キルタイムコミュニケーション)にて多数の作品を刊行してきたベテラン作家で、フランス書院文庫でも人気を博している。特にセックスレスな人妻が堕ちていく姿の描写には定評があり、本作でも欲求不満の人妻・理子の身体が執拗な愛撫を受け入れはじめる様子が克明に綴られる。

一粒で二度美味しい?それとも…

本作への評価は賛否が分かれる。肯定的な読者は「タイトルだけ見れば人妻が痴漢されるだけの話のようだが、実際読んでみるとなかなか面白い。いけないことをしているという罪悪感と女の悦びを知りたい好奇心とに揺れる乙女心がうまく描かれていて、最後も一応ハッピーエンドで良かった」と評する。設定を気にせずエロさを重視する読者にとっては「1粒で2度美味しい分、楽しめる」という意見も。

一方で否定的な意見もある。実は本作、キルタイムから過去に出ている「援交女子高生」に人妻痴漢パートを150ページ以上書き下ろして加筆したニコイチ作品なのだ。「援交女子高生」が大変良くできた官能小説だったため、既読者にとっては「物足りない」「絡ませ方が無理矢理気味で正直いらない」との声も。「人妻メインじゃありません。この作者の他の作品と同様、メインは人妻ではなく別のヒロイン。人妻は半分も出番がありませんので、購入の際には注意してください」という忠告もある。

完全新作だと思って購入した読者からは「ガッカリ感が強かった」「タイトルや表紙と内容に差がありすぎる」との指摘も。展開が早く、ストーリーに無理があったり、すぐ喘ぎ堕ち気味になる点も好みが分かれる。

こんな読者にオススメ

御前零士ファンで「援交女子高生」未読の方には特にオススメだ。おそらく御前先生の小説の中ではページ数が一番多いかもしれず、ボリュームはなかなかのもの。実際は痴漢小説ではなく援交からの脅迫強姦小説なので、そのジャンルが好きな方には刺さるだろう。ラストはそこまで悲惨でもないため、かるーく読める点も魅力だ。

ただし人妻痴漢をメインに期待する読者は注意が必要。タイトルに惹かれて購入する前に、二つの物語が合わさった構成であることを理解しておくべきだろう。

3.8

サンプル

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