【感想レビュー】翠桜皇国の仙術使い 1 エリートお嬢様部隊全員に種付けできるって本当ですか？

『 翠桜皇国の仙術使い 1 エリートお嬢様部隊全員に種付けできるって本当ですか？ 』

感想レビュー

『翠桜皇国の仙術使い 1 エリートお嬢様部隊全員に種付けできるって本当ですか？』について、ネット上のレビューを総合すると、エロ要素を売りにしていながらも、予想以上にファンタジーとしての骨格がしっかりしている作品、という印象が強い。
個人的にも、ただの抜き目的ラノベかと思いきや、戦闘描写や世界設定がそこそこ緻密で、「エロ抜きでも読める」という声にうなずける。ただし、序盤はエロシーンが極めて少なく、むしろ長めのストーリー描写や設定説明に比重が置かれており、期待していた人にはもどかしく感じられるかもしれない。実際「文庫換算315ページで挿入ありは1回」という指摘もあり、エロ目的で読むと拍子抜けする場面もある。

物語は一人称視点を中心に進みつつ、ときどき三人称やヒロイン視点が挟まる構成。この切り替えがテンポを損なうと感じる読者もいたが、一方で「ヒロインそれぞれの心理や立場から主人公との関係が描かれるため、エロシーンに説得力と奥行きが生まれている」という肯定的な意見もある。特に、主人公がヒロインたちと関係を持たなければならない“呪い”の設定が物語的に筋が通っており、「バカっぽいえっち」になってしまう理由も納得できるように作られている点は評価が高い。

キャラクター面では、ヒロインたちが単なる記号的美少女ではなく、戦闘や役職においても役割を持っており、魅力的かつ覚えやすいと好評。戦闘パートは意外にもハードボイルド寄りで、緊張感のある展開が用意されている。文章は読みやすく、展開もわかりやすいので“勢いで一気読みできる”という読者も多い。

総じて、エロエンタメとして楽しめつつも、ただの性的消費に留まらない物語性を備えた異色作という印象。序盤のテンポや視点切り替え、エロ頻度に物足りなさを感じる人もいるものの、ヒロインの魅力や背景設定に惹かれれば最後まで引っ張られてしまうタイプの作品だと感じた。

5.0

作品情報

九条院しずく＆かぐや姉妹、伊智倉めぐみ、真咲あまね――部下は全員お嬢様！
翠桜皇国魔獣課エリート新設部隊を率いることになったEランク国家術士の俺。
少女たちをかばい魔獣の呪いを受け、発情フル勃起になった俺は我慢できずに……。
巨乳お嬢様しずくの処女を奪って中出し！ ツンデレめぐみからも告白され中出し！
呪い鎮静と魔力増強のため名門お嬢様の子宮に次々種付けして守る翠桜皇国の平和！
全編改稿＆番外編投入で大人気ファンタジー堂々参戦！ カバーイラスト佐原玄清。
（文庫換算315ページ）

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