『 女捜査官・麻衣【潜入失敗編】 』

作品情報
「あたしいきますっ。麻衣、いきますっ」
漆黒の野獣に貫かれ、ついに絶頂に追いこまれる女捜査官。
潜入捜査に失敗し囚われの身となった麻衣を襲う鬼畜拷問。
想いを寄せて可愛がっていた後輩捜査官が目の前で、
美しい裸体を晒し、性奴●さながらに奉仕する姿に雄介は……
草飼晃にしか描けない、女捜査官NTRの金字塔、誕生!
基本情報
感想レビュー:笑えて抜ける異色の凌辱NTR
草飼晃による「女捜査官・麻衣【潜入失敗編】」は、潜入に失敗した女捜査官が捕らえられて凌辱を受ける、いわゆる凌辱NTR系の官能小説。ただ、それだけで片付けられない“妙な明るさ”や“笑い”があり、読者の間でも「エロいのにどこかコメディっぽさが残る」という意見が多く見られる作品だった。
ギャグと凌辱の奇妙な融合
本作最大の特徴として指摘されるのは、凌辱描写の中に笑える要素がしっかり混じっている点だ。レビューでは、「凌辱NTRなのに笑える」「ギャグ的なノリが独特」といった感想が目立つ。特に先輩捜査官・雄介のポンコツぶりが秀逸で、仕事はできないが下半身だけは元気という設定が、嫌悪感よりも妙な愛嬌を生み出している。ある読者は「劇団ひとりのガキ使ネタを彷彿とさせた」と表現しており、強烈な緊張感とバカバカしさが同居する稀有な読後感がある。
エロスとしての完成度
笑えても、エロスとしての完成度を損なっていないところが高評価の理由だ。特にフェラチオ描写は草飼作品の持ち味で、今回も非常に丁寧に仕上げられている。そのため「ギャグっぽいけれど実用度は高い」という意見に集約される。ある表現に「奉仕で炎に酸素を送り込む」という比喩が使われており、ここに草飼晃独特の文章センスを感じる人も多い。
キャラクター性とNTRのねじれ
ヒロインの麻衣は、泣きぼくろというビジュアルの特徴を持ちつつも、物語内では徹底的に辱められる存在。しかし、読者の注目を集めるのはむしろ雄介だ。「俺の方が先に好きだったのに!」というベタなセリフや、薬を打たれていないのに精神的に壊れていく過程など、ポンコツながら人間臭さが愛されている。読者の中には「最低なのに共感してしまう」という声まであり、NTRの苦味を少し和らげる役割を果たしている。
世界観の小ネタと遊び心
本文中には難しい漢字や造語、さらには草飼作品に共通する媚薬設定など、小説世界の厚みを増す要素も多数登場している。レビューでは「夷狄という単語に笑った」「他シリーズとのオーバーラップを意識させる」といった感想があり、ファンにとってはちょっとしたご褒美要素になっている。純粋な実用性を求める読者よりも、作風やネタを楽しめる人向けといえるだろう。
総合的な印象
総合すると、「女捜査官・麻衣【潜入失敗編】」はエロとギャグが絶妙に混じり合った異色の凌辱小説だと感じた。重苦しいNTRが苦手な人でも、笑いと抜きどころを両立させた本作は案外楽しめるはず。ギャグを交えながらも、しっかりエロさを描写する草飼晃の力量が光った一冊といえる。
サンプル
最新の配信状況は各配信サイトにてご確認ください。
感想×コメント 作品レビューも募集してます