【感想レビュー】借り腹妻【柚希と里佳】

『 借り腹妻【柚希と里佳】 』

感想レビュー

『借り腹妻【柚希と里佳】』は、御前霊士作品らしい過激かつ濃厚な調教描写が魅力の一冊で、じっくりと時間をかけて二人の人妻が性奴隷へと堕ちていく過程が克明に描かれています。結婚前後の美貌の人妻が、中年男性に犯され続け、知らぬ間に“夫では満たされない身体”へと変えられていく展開は、背徳感といやらしさが強く、濃度の高い官能描写を求める読者には非常に刺さる内容でしょう。不同意性交、アナル、３P、レズ、４Pなどといった展開は、読者によっては刺激が強すぎるほどですが、そこが本作の醍醐味でもあります。特にラストの４Pシーンは、堕ち切った二人の美女が互いを慰め合うように絡み合う描写が妖艶で、美しさすら感じさせます。

一方で、「設定や年齢面が少し若すぎて人妻モノとしては中途半端」「レズ描写はいらない」といった声もありました。確かに、NTRモノとしての破壊力は十分ながら、よりリアルな年齢設定や、さらに下衆な男性キャラを増やすことで興奮度が増すのでは…という意見も納得できる部分はあります。また、二人のヒロインは物語中では直接的な繋がりを持たず、それぞれ別ルートで堕とされていく構成になっており、「短編集のように別けてもよかったのでは」という感想も見受けられました。

それでも、御前霊士らしいテクニックの高さはやはり健在で、被虐と快楽の境界を揺さぶる描写には抗いがたい魅力があります。男たちが時間をかけて心身を掌握し、最後には「妊娠性奴隷」として二重生活を強いるという結末は、読後感としてのえげつなさと背徳感が後を引きます。人妻NTRとしての背徳的カタルシスを求めるならば、本作は十分満足できる一作と言えるでしょう。

4.3

作品情報

既婚を隠して「レンタル彼女」のバイトをした柚希。クズ男に自宅を突き止められ、関係を結ばされる。一度のセックスが弱みとなり、性の蟻地獄へ。ついには夫婦の寝室で、危険日に膣内に注がれ……

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