『 飼育通勤【だめ、こんな場所で】 人妻とシングルマザー 』

作品情報
(だ、め……こんな場所で触られて感じるなんて)
通勤中に忍び寄る魔指、意志に反し溢れる甘い吐息。
女手ひとつで娘を育てるシングルマザー・春果。
捲られたスカートから女陰を狙う卑劣な指先が、
抑えこんでいた27歳の秘めた淫欲を暴いていく。
満員電車の罠は同じ会社の人妻エリート課長にも……
基本情報
感想レビュー:人妻と満員電車の欲望的瞬間を巧みに描いた舞条弦の確かな筆力
舞条弦による『飼育通勤【だめ、こんな場所で】 人妻とシングルマザー』は、満員電車という日常的空間を舞台に、人妻とシングルマザーという社会的立場の女性たちが巻き込まれる痴漢体験を描いた官能小説です。フランス書院文庫らしい、欲望と羞恥が入り混じった世界観を堪能できる作品として、一定の評価を得ています。
設定と構成の妙
本作は、27歳のシングルマザー・春果を主人公とし、彼女が通勤電車内で痴漢に遭遇することから物語が始まります。同じ会社の人妻エリート課長も同様の被害に遭うという設定で、複数の女性キャラクターの心理描写を通じて、抑圧された欲望の解放を丁寧に描写しています。読者からは「設定が良い」「最初は我慢してるんだけど段々我慢出来なくて堕ちていく話は自分好みで良い」という評価が寄せられており、痴漢という状況設定への共感を得ています。
心理描写の巧みさと展開力
舞条弦の筆力は、特に女性心理の描写において光ります。通勤中の痴漢行為に対する恐怖と羞恥、そして意志に反して感じてしまう身体の反応を、リアルな心理描写で表現しています。「試し読みの中で、この様な状況にあった時に、声を出すタイミングを逃した時の、後悔している状況がよくわかる。少しずつ感じて、病みつきになりそう」という読者の感想が示すように、被害者の複雑な心境を巧妙に描き出しています。
作品としての完成度
物語の構成についても一定の評価があります。「1冊の話が長かったのですが、あっという間に読んでしまいました。そして表紙のイラストがとてもキレイです」という感想が示すように、読者を引き込む展開力と視覚的な魅力を併せ持っています。舞条弦は2019年のフランス書院文庫官能大賞新人賞受賞作家として、人妻を主人公とした凌辱系作品を得意とする実力派です。
読者層からの反応
一方で、期待値の高い読者からは厳しい評価も見受けられます。「入り口は、あまり期待できないく読むことが面倒なぐらい、引きずり込まれなかった。途中からは面白かったが、ラストの締めくくりが物足りなく」という意見もあり、導入部分の弱さや結末への不満を指摘する声もあります。しかし、「人妻最高❗欲しい❗」という熱烈な支持も得ており、読者の好みが明確に分かれる作品といえるでしょう。
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