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【感想レビュー】隣人妻と外道【壊された私生活】

『 隣人妻と外道【壊された私生活】 』

隣人妻と外道【壊された私生活】

作品情報

(ゆるして、彰人さん……私、中に出されちゃった……)
公営団地へ引っ越してきた新妻が堕ちた淫罠。
メタボ自治会長から受ける、おぞましき性調教。
訪問売春を強要され、住人たちの性処理奴●に!

基本情報

※引用元:FANZA

感想レビュー:文体の力強さとディテール描写

御前零士の作品に共通するのは、やはり文章表現のねちっこさと緻密さだと強く感じました。特に本作では、人妻の自慰シーンが物語の大きな見せ場となり、そのパートの細かい心理や身体の動きが非常に鮮明に描かれています。
「30年来フランス書院を読んできたけど、ここまで長くしつこい自慰描写は久々」という読者の声もあり、これまでの官能小説にありがちな“あっさり消費されるシーン”とは明らかに一線を画しています。私もその没入感に圧倒された一人です。

ありがちな設定をどう料理したか

団地に引っ越してきた人妻が、隣人による手練手管に翻弄される──設定だけ見れば古典的な「隣人妻もの」です。しかし、この作品が評価されるのは、定番の枠を壊すように描かれる細やかな心理劇や展開。
エロさの根底にあるのは、安易な凌辱の連発ではなく、女性視点を丁寧に追うことで得られる“心の崩され方”。そのあたりが、2ちゃんや5ちゃんでも「ラノベ的な軽さではなく、ちゃんとした官能小説」と語られていました。

賛否が割れる「タイトル」と「作風」

ただし不満点も挙がっています。最大の声はタイトル。「隣人妻と外道」という直球すぎるネーミングに関しては、「内容が良いのに損をしている」「手に取る前に敬遠されかねない」との意見も多数。確かに私も、もう少し品のあるタイトルであれば、潜在的読者層を広げられたのではと惜しく思います。
また、複数主人公型やエログロ寄りの展開を苦手とする読者は、本作ではやや重さを感じるかもしれません。「楽しく読めたけど星3つ」というAmazonレビューもそのあたりを反映している印象です。

御前零士の現在地と官能小説界でのポジション

レビューを総合すると、「御前零士こそ今フランス書院文庫の顔として最も期待できる作家」という声が繰り返し上がっています。大物ベテラン読者からの支持も厚く、“昨今の官能小説がラノベ的になっている”と嘆く層にとっての救世主とも言える存在。
私自身も、本作にはやや荒削りさを感じつつ、それを補って余りある表現力と執念を感じました。読後には重い余韻が残り、他の量産型官能文庫にはない特異な力を確信。賛否はありつつも「これからの作品も追いたい」と思わせる一冊でした。

4.0

サンプル

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