[PR]広告が含まれます

【感想レビュー】時計城の淫猟歌 ─少女探偵 神崎毬絵の事件簿・さらわれた歌劇団─

『 時計城の淫猟歌 ─少女探偵 神崎毬絵の事件簿・さらわれた歌劇団─ 』

時計城の淫猟歌 ─少女探偵 神崎毬絵の事件簿・さらわれた歌劇団─

作品情報

「私――少女探偵・神崎毬絵に解けない謎なんてないわ!」
書き下ろしを大幅に加えナポレオンXX最高傑作が遂に復活!
昭和74年、帝都にて国民的名探偵アイドルが挑む怪奇ミステリー!
時計仕掛けの殺●舞台。さらわれる少女歌劇団。媚魔薬・女毒蘭。
乱交、肛悦、レズ、凌●劇の果て、復活するのは伝説の殺●鬼。
市川光紀こと羽沢向一に、カバーイラストは百済内創!

(文庫換算 359ページ)

基本情報

※引用元:FANZA

感想レビュー:淫靡と猟奇が織りなす耽美探偵劇

時計城の淫猟歌 再読の愉しみと新鮮さ

『時計城の淫猟歌 ─少女探偵 神崎毬絵の事件簿・さらわれた歌劇団─』は、少女探偵シリーズの復活作にあたる一冊。懐かしさと新鮮さが同居する作品であり、読後は「再会できて嬉しい」という気持ちが自然とこみ上げてくる。

世界観とストーリーの魅力

舞台はクラシカルな探偵劇を思わせる幻想的な世界観。特に「仮想世界SF的な背景」が隠されている点はシリーズのユニークな特徴で、ただの猟奇ミステリーに留まらず、広がりを感じさせる。文章そのものもレトロ調の色彩が強く、古典探偵小説風のフィルターを通して読むような趣があるため、没入感が高い。掲示板でも「古き良き探偵小説的」と評価される声が目立ち、雰囲気だけでも楽しめると語られていた。

エロティシズムと猟奇描写

本作はタイトルどおり、猟奇的で淫靡な要素が鍵を握る。特に瀬戸真弓少尉の残酷な変貌シーンは、かつての読者にとっても強烈な印象を残しており、今回の復刊を機に「やはり忘れられない名場面」と話題になっている。性的羞恥と屈辱、そして劇的な造形美を併せ持ち、鬼畜性と倒錯美を兼備した描写として高評価。ただし刺激が強すぎると感じる声も少数あり、特に一般的な読者にはやや過剰に思える部分もあるかもしれない。

シリーズ再評価と今後への期待

熱心な読者からは「電子化をもっと進めてほしい」「第3巻『海底戦艦の皇女』も待ち望んでいる」といった切実な要望が多く見られた。他レビューでは再読者が「プロローグ書下ろしに満足」と語っており、単なる復刻再販ではなく、新規読者・旧来の愛好者の双方を意識した構成になっている点も嬉しい。唯一惜しまれるのが、往年の百済内創による挿絵がないことであり、「あの美麗なイラスト付きでこそ世界観が完成する」という感想も根強い。

総合的な印象

探偵ミステリー的緊張感、官能的で耽美な残酷描写、そしてクラシカルな文体と多層的な背景設定が組み合わさり、本作はシリーズ中でも記憶に残る一冊となっている。個人的にも復刊を素直に喜びつつ、続編・電子化のさらなる展開に大きな期待を寄せたい。刺激的かつ幻想的な世界観にどっぷりと浸かれる、唯一無二の作品である。

4.2

サンプル

最新の配信状況は各配信サイトにてご確認ください。

WEB SERVICE BY FANZA

感想×コメント 作品レビューも募集してます

タイトルとURLをコピーしました