【感想レビュー】野球女子、青春崩壊

『 野球女子、青春崩壊 』

感想レビュー

『野球女子、青春崩壊』は、女子野球部の主将・千夏が仲間を守ろうとするあまり、自らの体を差し出し、やがて抗いきれず堕ちていく物語です。読み進めていくうちに感じるのは、とにかく「千夏ひとり」に物語を濃縮させた構成。多数の女子部員が登場する中で、あくまで主将の堕落を徹底的に描ききったことで、調教描写そのものが厚みを増し、他のシリーズと比べてもヒロインの魅力が際立っていたように思いました。

特に、仲間がすでに陵辱され尽くしているという事実を突きつけられながら、自分だけがまだ「主将」であろうと抵抗してしまう千夏の姿は印象的でした。「皆を守るために」と足掻くその姿が、逆に陵辱をさらに鮮烈にしている、と感じた読者も多いようです。終盤では「部全体が崩れ落ちる青春の姿」が一気に描かれ、そのカタルシスに「堕ちきった彼女の姿が最高だった」という意見もありました。

もちろん受け取り方はさまざまで、「千夏以外の部員にもっと描写が欲しかった」とか「野球である必然性が弱く他の部活でも成り立つのでは」という指摘も少なくありません。また、序盤の体育会系のノリが合わなかったり、気絶描写が続くことで「肝心のシーンを省略しているようにも思えた」と物足りなさを覚える声もありました。また「合宿で短期間に大人数を落とす設定はやや強引」という冷静な意見も目立ちます。

それでも、抵抗と屈服のバランスが綿密に組み立てられており、千夏というキャラクターが持つ主将としての責任感と、堕ちた後にも失われない“部長らしさ”が読者を惹きつけているのは間違いありません。剣道女子、文学女子に続くシリーズとして「今回が一番お気に入り」という声も見られ、舞条作品らしい濃厚さとキャラクター造形の鮮やかさが高評価につながっているようです。

4.0

作品情報

（ああっ悔しい、でも従わないと女子野球部が……）
可憐な女陰を貫かれる激痛と悔しさであふれる涙。
女子野球部を存続させるため、可愛い部員を守るため、
凛々しい身体をケダモノどもの狂った欲望に捧げていく千夏。
イラマ地獄、輪●調教、アナル破瓜、逃れられない灼熱の日々。
魔悦に清純な肢体は支配され──野球女子、青春無惨。
（文庫換算 320ページ）

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