『 女捜査官バディ・綾香&絵里花【敗北絶頂】 』

作品情報
「わたしをこれ以上、見ないでっ、んっ」
S級捜査官・綾香の秘唇に埋め込まれる剛直。
私生活でも深い仲の女バディ・絵里花の眼前で、
しなやかな裸身を震わせ、恥辱の敗北絶頂を……
拘束凌●、肛虐拷問、電流処刑、徹底輪●……
肉調教の果て、二匹の牝豹が辿る美牝の運命!
(文庫換算 292ページ)
基本情報
感想レビュー:残酷と愛情の狭間で崩れ落ちる
結論から言えば、賛否はあるものの「救いのない凌辱小説」としての完成度はかなり高く、個人的には満足感を得られる作品でした。
キャラクターの魅力とテーマ性
本作の軸となるのは、S級捜査官・綾香とB級捜査官・絵里花。この二人は恋人関係にあり、いわゆる百合関係が物語に奥行きを与えています。それを「男性社会に屈服させられる」というテーマで反転させるのが、草飼作品らしい残酷なエロティシズム。
掲示板やレビューでは「絵里花がメインヒロインとして描写される一方、綾香の崩れ方が読み応えを増している」「絵里花の紋様風の痣が物語を広げるギミックになっていて面白い」といった意見がありました。私自身も、この二人の対比があるからこそ、ただの調教小説に留まらず、キャラ性に引き込まれると思いました。
エロスとバイオレンスの融合
評価ポイントとして最も目立つのは「エロスとバイオレンスの融合度」。涙を流しながら拷問に耐える綾香の姿に「強い女性だからこそ崩れ落ちる瞬間にグッとくる」との反応が多く、私も同感。また、電気拷問や監禁の描写はリアルで、北九州監禁事件やジャック・ケッチャム作品を連想した読者もいて、バイオレンス度は相当に高いです。
ただし「グロ耐性がない人にはきつい」「草飼先生の作風はエログロ特化だから人を選ぶ」との cautions も複数見られました。ここは賛否が分かれるところです。
文章表現と知識的要素
意外と高評価だったのが文章面。難読漢字が多く盛り込まれていて「漢字の勉強になった」「漢検対策にもなる(笑)」というユニークな感想も。作者の言葉選びにこだわりを感じられる部分は、私も支持したいポイントです。単に過激さだけではなく、文章力の厚みで読ませてくれる印象を受けました。
総括:誰に勧める作品か?
この小説は「無慈悲な凌辱劇」を求めている読者に最適で、百合作品好きや軽い官能小説で満足している人には厳しいかもしれません。反面、「エログロ・凌辱・バイオレンス×百合堕とし」というコンセプトに刺さる人なら強烈に楽しめるはず。私自身も久々に読後感を引きずるレベルの衝撃を受けました。
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