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【感想レビュー】羅刹鬼1 美女と野獣のプリズンブレイク(上)

『 羅刹鬼1 美女と野獣のプリズンブレイク(上) 』

羅刹鬼1 美女と野獣のプリズンブレイク(上)

感想レビュー

『羅刹鬼1 美女と野獣のプリズンブレイク(上)』は、いわゆる「異世界転生」「怪物化」ものの枠に収まりつつも、かなり異色な立ち位置のSFダークファンタジーだと感じました。
冒頭から地下牢での過激な種付け描写で幕を開け、主人公は『バイオハザード』のネメシスのような肉塊の怪物=“ブッチャー”。しかし彼は他の同種と違い、人間だった頃の記憶と知性を保ち、エイリアンの監視をかいくぐって脱獄と復讐を狙っている。このギャップが物語の大きな牽引力になっています。

読みながら印象的だったのは、ただの脳筋怪物ではなく、元・特殊工作員としての軍事知識や戦略眼を備えた「知性ある怪物」という点。爆弾付き制御装置や言語の壁など、不利な状況が積み重なる中で、彼は性行為を暗号化コミュニケーションの手段にするなど、悪魔的に柔軟な発想で切り抜けていく。その描写はエロのためのエロに留まらず、物語上の緊張感と繋がっており、「抜けるのに物語としても面白い」という、稀有なバランスを保っていると感じました。

他の評者からも「文章力の高さで中毒性がある」「種馬としての職務に妙なプロ意識を持つ姿が笑えるのに不気味」という声が多く、単なる異種姦エロに留まらず、主人公の軽妙な語り口やサイコパス的な精神描写が作品の核になっているという評価が目立ちます。グロ描写や戦闘シーンも容赦なく、血肉と精液の飛び交う世界観はかなりハード。しかしその殺伐さと主人公の飄々とした自虐的モノローグが妙に噛み合い、読む手を止めさせない。

一方で、「上巻はほぼ世界観と主人公の異常性の描写に費やされており、物語本筋はまだ動き始めていない」という指摘もありました。ただ、それを“シリーズの掴み”として高く評価する声が多く、「続きが読みたくてたまらない」「上中下でどう決着をつけるのか今から怖いけど楽しみ」という期待感で読み終える人が多いようです。

個人的にも、SF的な設定とダークファンタジーの融合はしっかり効いていて、エルフやリザードマンなどの異種族を交えた舞台背景や、科学と魔法が同居する世界作りは好物な部類。特に「アビゲイル」との意思疎通が物語の転機になっていく過程、そして時折登場する“独房送りお嬢”との妙な癒やしエピソードなど、エロシーンにも物語上の色彩が揺らめいていて、良質な“読み物+抜き”の両立ができている稀有な作品だと思います。

総じて、過激なエロ、容赦ないグロ、軽妙な語り、ハードな戦闘、それら全てが同じ温度で混ざり合った“奇作”という評価に同意します。万人受けは難しいですが、刺さる人には深く刺さるはず。続巻でどこまで突き抜けるのかが非常に楽しみです。

5.0

作品情報

牢獄の中で女を●す醜いケダモノがいる。
犯し、殺し、喰らう。屠殺鬼と呼ばれるモンスター。
それが僕だ。
僕はかつて人だった。
なのに今では自分の名前すら思い出せず、言葉を話すこともできない。
命令されたとおりに殺し、檻に放り込まれた女に種付けするだけの畜生のごとき日々がすべて。
でも僕の魂はまだ滅んでいない。
必ずこの監獄から抜け出してみせる。
復讐だ。
この化け物じみた肉体と、地獄のような戦場で培った知識と技術で、
僕を裏切ったニンゲンも、僕を改造したエイリアンも、みんなまとめて喰らい尽くしてやる──
制御不能の怪物が、捕虜の女・アビゲイルと結託し、囚われ者同士の脱獄計画が動き出す!
人類とエイリアンが戦う世界で繰り広げられる、SFダークファンタジー。
ウェブ小説界に熱狂と混沌をもたらした「屠殺鬼」、奇跡の電子書籍化!

※引用元:FANZA

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