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【感想レビュー】可憐なつぼみ

『 可憐なつぼみ 』

可憐なつぼみ

作品情報

好奇心旺盛で無邪気な少女たちとの戯れは、次第にエスカレートして、ついに……

レオタードに包まれた少女特有の胸やお尻が可愛らしく、下腹部から続く微妙な膨らみの陰影がひときわ目を惹く。青年・悠人は従姉の経営するバレエスクールに行った際、教室でエクササイズに励む美少女・理緒に心奪われる。その後、彼女たちとの恥戯がエスカレートしていき……

基本情報

※引用元:FANZA

感想レビュー:浦路直彦作品の魅力と課題

前作からの継続と広がり

浦路直彦氏の『可憐なつぼみ』は、前作『無邪気なつぼみ』を引き継ぎつつ展開する、いわば“純ロリ系官能小説”の路線をさらに押し広げた作品として多くの読者に受け止められています。今回新たにヒロインが一人増えたことで広がりを感じる一方、「掘り下げ不足」という指摘も見られるなど、賛否はあれど読後感は強く残るタイトルでした。

作品の核にある“心理戦のやり取り”

個人的には、やはり浦路氏独特の“ねちねちしたやり取り”が本作の核にあると感じます。淡々としたプレイ描写よりも、心理的に絡みつくような誘導や質問攻め、それに対して翻弄されていく少女たちの変化が、読者を引き込む力になっている。この「言葉でじわじわ高めるテクニック」があるからこそ、単なるシーンの連続ではなく、背徳感の余韻が残るのだと思います。

賛否を分けた要素

ただし、レビューを見ていると賛同一色というわけではありません。例えば「ヒロインが3人になったが、それぞれの個性が描き切れておらず、場面ごとの差異が弱い」という不満もありました。確かに、量的膨らみほどに質的な差別化がない部分は否めず、読者によっては“似た展開が繰り返されている”ように感じるかもしれません。また、一部では「少女の視点を入れたことで主人公側の緊張感が削がれた」という批判も目立ちました。

肯定的に受け取られた点

一方で肯定的な意見としては、「前作からの世界観が着実に続いていること」「作者の願望をストレートに反映させている潔さ」「描写が読みやすくテンポも軽い」といった声が挙がっています。文章自体の分かりやすさは評価されやすく、若い作家ならではの勢いが良いという意見も見られました。確かに、難解な文体に走らず、読み手をすぐに物語へ没入させるシンプルさは、ある種の魅力とも言えます。

ご都合主義的要素への批判

しかし、辛口の意見も少なくなく、特に「主人公がイケメン設定で、ヒロイン側が自ら寄ってくる構図」はご都合主義的だとの指摘が目立ちます。もっと言えば、“抑圧的な欲望を秘めた男が策略を練る”といった緊張感のある構造がなく、結果として物語全体のスリルを削いでいるのではないか――と。一部には「どの少女との関係もテンプレート的で、差別化がなくマンネリ」との批判もありました。

総評と今後への期待

総じて言えば、本作は「実用度の高さ」を買う読者と、「ストーリー的深みやリアリティの弱さ」を指摘する読者とに分かれる作品です。強烈な背徳趣味を満たすには十分ですが、リアリティや登場人物の個性による厚みを求めるなら、少し物足りなさを感じる。けれども、浦路直彦氏の持ち味――粘り強い心理戦の言葉と、徹底して“禁忌”に向き合う姿勢は健在であり、ファンにとっては確実に押さえておきたい一冊だと思います。次回、より濃厚な心理描写や人物ごとの差別化が加われば、さらに完成度の高い一作になるのではないでしょうか。

3.5

サンプル

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