『 牝奴●と牝化奴● ●●許嫁の完全調教 』
感想レビュー
最初に感じたのは、やはり柚木作品らしい圧倒的筆力と容赦ない展開。
物語の中心には男子高校生(DK・15歳)と女子中学生(JC・13歳)の許嫁という設定があり、普通なら純愛になりそうな部分を、徹底的にハードで破滅的な調教へと叩き込んでいく。許嫁という前提ゆえに、互いに思い合う日常描写と、その直後に訪れる非人道的な責めの落差が、心理的な衝撃を倍増させていたように思う。
特に印象に残ったのは、延々と続くアナル責め、浣腸や脱糞シーンの連打。そこは純粋にフェティッシュさが楽しめ、嗜好が合う人間にとってはたまらないだろう。
一方で、根性焼きや医療的な人体改造がさらりと描かれるなど、痛覚や恐怖をダイレクトに想起させる場面が多く、このジャンル自体に慣れていない人には正直敷居が高いかもしれない。実際、「怖くて抜けない」という感想もあった。
今回の特徴として、男子側も性転換手術途上で牝化していく展開があるが、一般的な「男の娘」的可憐さを期待すると裏切られる面もある。それでも「美少年メス堕ち」が好きなら間違いなく刺さる、と絶賛する声は強い。ヒロイン(許嫁の少女)も妹的存在に落とされていく流れは、多くのファンにとってボーナス要素のようだ。
また、「寝取られ物」と公式にうたわれているが、従来のジャンル定義には収まらない“柚木流寝取られ”に仕上がっており、ある意味ジャンルごと飲み込んで別物にしてしまっている。その中で許嫁の目前で陵辱が行われる構造は、読者の精神を強く揺さぶる。
もちろん欠点も挙げられていて、特にKindle版では「誤字が多くて集中できない」という批判もあった。ただ、この作品の評価を決定づけているのは、やはり“到達できない領域”と評される作り込みと熱量だ。読む前に体力と覚悟を必要とするが、それさえ乗り越えられれば、作者特有の中毒的快感が味わえる。自分としては、その危険な魅力に抗えない一作だった。
作品情報
互いに愛し合う美少女と美少年は突如何者かに拘束され……。
昔、許婚の関係にあった●校生の直之と●●●の里菜は、いまも密かに交際を続け、愛を育んでいた。だが、ある日、デートの最中に何者かに拉致されてしまう。気づいたときには、見知らぬ場所で身体を拘束されていた。それは執拗で残忍な調教の始まりだった……。
サンプル
最新の配信状況は各配信サイトにてご確認ください。
コメント