【感想レビュー】クソ生意気な妹がじつは超純情で

『 クソ生意気な妹がじつは超純情で 』

作品情報

反抗的で生意気な妹は地味な兄とは真逆で、誰もが振り返るモデル並の美少女だった……

大学生の健一の家庭は両親が共働きなので、●校生の妹・杏珠と二人きりになることが多かった。だが、杏珠はやたらと反抗的で関係はぎくしゃくしていた。ある日、モデルでも通用しそうな美少女の杏珠に健一愛用のコスプレ写真集を見つかってしまい……。

基本情報

感想レビュー：兄に反抗的な妹がじつは超純情

王道の萌え展開

伊吹泰郎先生の代表的な妹モノのひとつ『クソ生意気な妹がじつは超純情で』。タイトル通り、兄に歯向かうクソ生意気な妹が実は兄に恋心を抱いていて、そのツンデレぶりと純情さのギャップが作品全体の魅力になっています。
序盤は口の悪さや反抗的な態度が目立ちますが、内心では「兄が好き」という気持ちを隠しきれない。その心情のずれが可愛く、読み進めるうちにどんどん妹キャラに惹かれていく、という声が多いです。

エロの比重は高め、ラブコメから一気に爆発

ストーリーは序盤こそ葛藤や距離感の描写がありますが、気持ちが通じ合った途端にラブ一直線。特に妹の愛情表現は加速して、ほぼ後半はエロシーンの連続です。
レビューでも「序盤以外はほぼえっち」と言われている通り、ハーレクイン的な心理描写よりもラブと性欲の爆発に重点が置かれています。プレイ傾向はコスプレが多めで、犬耳やチアガールといった軽めのフェチ要素が中心。ボンデージ要素もありますが、「過度なものを期待すると肩透かし」という意見もありました。

妹萌えに優しい入門編

兄妹恋愛ものとしては「王道ストーリー」で、妹萌え作品やインモラル系小説を一度試したい初心者にもおすすめと感じました。
一方で、「靴を脱ぐシーンの描写がおかしい」といった細かい生活描写の粗へのツッコミもあり、リアリティにこだわる人にはやや気になる箇所があるようです。とはいえ、多くの読者はストーリーよりも「妹のツンデレ可愛さ」と「ラブエロの勢い」を楽しんでいる印象でした。

純情さとエロさのバランス

妹の素直になれない態度から一転して、気持ちが通じた後は真っすぐに愛をぶつけてくる。そのギャップが「超純情」というタイトルにふさわしい部分であり、単なる近親相姦モノとは異なる「愛らしさ」が強調されています。賛否はあるものの、総じて「妹が可愛い」「エロと萌えの両立ができている」と高評価でした。

総評

『クソ生意気な妹がじつは超純情で』は、ツンデレ妹ものを楽しみたい人には刺さる作品です。文章に目立つ欠点はなく、キャラクター描写や萌え重視で読むのがおすすめ。細かいツッコミどころもありますが、妹好きにとっては見逃せない一冊といえるでしょう。

4.0

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