『 危険な訪問者 未亡人叔母の部屋 』
感想レビュー
『危険な訪問者 未亡人叔母の部屋』は、秋月先生らしい奔放かつ独特の世界観が全開の作品だと感じました。タイトルから連想するような“危険な叔母”が登場するわけではなく、実際に危険なのは実母のほう。都会から訪れた未亡人の叔母は、むしろウブで奥手、貞淑そのものなのに対し、母は息子との近親相姦を全肯定し、何のためらいもなく進めていく。その姿が悪女的ではなく、むしろ清々しいほど人の良さを感じさせるのが、この作品の最大の異常さであり魅力でもあります。
読んでいくうちに、禁忌や常識という壁がどんどん薄れていき、「そんなこと気にしなくていい」と諭されているような感覚になるのは不思議な体験でした。登場人物たちの無節操で愉快な会話や、時折垣間見える母の色っぽさも印象的で、特に後半のクライマックスでは勢いと開き直りに圧倒されます。
一方で、全く感情移入できず拒絶反応を起こす読者もいるようです。特に息子の性格を「思慮のないエロガキ」と断じ、読む気が失せたという意見もあり、倫理感やキャラクターへの好感度で評価は大きく分かれる作品だと言えます。
総じて、秋月作品特有の“妄想ワールド”を楽しめる人にとっては当たりで、倫理観よりも物語の勢いとキャラクターのやりとりを楽しむタイプの読者には強く刺さる内容です。逆に、キャラクターの振る舞いや価値観に嫌悪感を持つと、最後まで読むのは難しいかもしれません。
作品情報
「わたしのこと、いやらしい女なんて思わないで」掠れた声で哀願し若牡に頬寄せ舌をからませる28歳。昼間は清楚な女教師、でも夜は僕だけの未亡人叔母。ずっと好きだったから叔母さんの女体で大人になりたい!都会からやって来た雪乃と始まる突然の同居生活は、未亡人ママも巻きこんで究極プライベートレッスンへ!
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