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【感想レビュー】みだら華 継母の匂い・叔母の薫り

『 みだら華 継母の匂い・叔母の薫り 』

みだら華 継母の匂い・叔母の薫り

感想レビュー

読む前からタイトルのインパクトが強い作品ですが、実際に手を取ってみると「文字表現だけでここまで濃密な背徳感と艶やかさを描けるのか」と驚かされました。舞台は、主人公(19歳)と、血の繋がらない年上の継母(38歳)、その妹である叔母(36歳)。いわゆる熟女系ヒロインが二人揃った物語です。

個人的に良いと感じたのは、「すぐに直接的なシーンへ雪崩れ込むのではなく、前段の甘やかな空気づくりが非常に上手い」という点。家庭教師という日常的な依頼の場面ですら、すでにムードが漂っており、その段階から読者をいやらしい空気に引き込んでくれる。レビューでも「絵がないのに豊穣」と評されているように、想像力を刺激する余白が魅力的でした。

また、継母と叔母がそれぞれ主人公の想いを受け止めていく過程も丁寧に描かれています。夫との関係に距離を感じている継母、未亡人で孤独を抱えた叔母――そんな二人の「女の部分」が少しずつ解きほぐされていく展開は、背徳と耽美のバランスが絶妙です。特に中盤以降、タガが外れて主人公への愛情と肉欲をあわせてぶつけてくる描写は、まさに本作の真骨頂と言えるでしょう。

一方で、他の感想にも見られるように、「展開の繰り返し感」が弱点として挙げられます。継母との関係が前半で成熟したにも関わらず、その後の叔母パートもほぼ同じ構造を踏んでしまうため、やや既視感が強いという指摘は確かに納得できます。叔母が華道の先生で、和服姿を崩していくシーンは確かに魅力的なのですが、もう少し差別化や工夫が欲しかったかもしれません。

また、細部は少し曖昧で、例えば「主人公が既に経験済みのように見える矛盾描写」や「電話での継母とのやりとりが後で回収されない」など、つっこみどころも指摘されています。ただ、これは作品を台無しにするほどではなく、むしろ読み手によっては「夢のような背徳劇だから多少ゆるくてもいい」と許容される範囲に感じました。

総じて、熟女もの、特に義理の母や叔母といった立場の女性像を好む読者にとっては非常に満足度の高い一冊。絵がない分、想像をかき立てるタイプの官能小説としての完成度は高く、個人的にも「賛寄り」の評価を与えたいです。結末の余韻にもう少し確かさが欲しかったものの、このジャンルの中ではかなり上位に入る作品だと思います。

4.0

作品情報

「約束するわ。20歳の誕生日に大人のプレゼントを」北村家に嫁いで12年の継母、空閨を煩い10年の叔母。一途な19歳の狂った欲望が、二人の運命を変えた。美唇蜜戯、秘園教授…悩ましく匂いたつ女体を露わに、夫とは違う牡を貪る、みだらな二人の‘淑女’。競って腰を踊らせ、妖しく開花する蒼いバースデイ!

※引用元:FANZA

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