『 黒ストッキングの未亡人叔母 』
感想レビュー
『黒ストッキングの未亡人叔母』を読んで感じたのは、この作品がかなり突き抜けた“妄想系人妻エロ”でありながら、意外と読後感にユーモアや愛嬌が残るタイプの作品だということです。舞台は魚屋を切り盛りする肝っ玉かあさんタイプの女将が、息子によって女として目覚め、やがて肉欲におぼれていく──という、現実離れしていながらも妙に生々しい物語。
私自身、男勝りで化粧っ気もなかった女性が、少しずつ妖艶に変わっていく過程は面白く感じました。女性の変貌を描く手腕は確かに魅力的で、特に読者によっては「こんな叔母や母が近くにいたら…」と妄想をそそられるようです。一方で、テンポの悪さや性描写のぎこちなさを指摘する声もあり、確かに物語がじわじわと進む構成は急展開や濃密な描写を好む人には物足りないかもしれません。文章のリズムも独特で、慣れるまで読みにくいと感じる人もいるようです。
ただ、その素朴さや構成の緩さも「気楽に読める作風」として好意的に受け取られている面があります。過激な展開──例えば主人公があっけなく息子との関係を受け入れ、さらにはライバルのような存在であるシングルマザーと共に妊娠し、最終的には夫にも息子にも隠れて肉体関係を続ける──も、深刻さよりも妄想的ユーモアとして描かれているのが特徴。現実離れした筋書きに「実際にはあり得ないけど、こんなおばさんがいたら面白い」という声も多く、それがかえって読みやすさと日常の延長線上の官能感を生み出しています。
総じて、リアル志向の官能を書くというよりは、“ちょっと馬鹿馬鹿しいほどに振り切った背徳劇”を、肩の力を抜いて楽しむタイプの作品。作品の粗を気にしなければ、エロ描写のインパクトやキャラクターのギャップ萌えで十分に楽しめると思います。
作品情報
叔母として慕うには悩ましすぎる黒ストッキングの美脚。未亡人だと欲望を自重するには艶めかしすぎる29歳の女体。夏期講習に通うために始まった憧れの女性との同居生活。少年の欲望は暴走し、静奈と学を二匹の淫獣に変えた。ずっと好きだったから、僕だけのおばさんでいて欲しい!若未亡人叔母の素顔を独占する、ひと夏の最高の初体験!
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