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【感想レビュー】美星狩り 大学講師・史摩、そして潤子と留美子

『 美星狩り 大学講師・史摩、そして潤子と留美子 』

美星狩り 大学講師・史摩、そして潤子と留美子

作品情報

清純で理知的な美貌が学内の誰をも魅了する女講師・錦原史摩。留守電に残されたメッセージが26歳の運命を破滅へと塗り替えた!凌●者・黒沼とケンジによる理性を狂わせる執拗な肉調教。絶望のどん底へ堕ちた史摩に更なる悲劇、あの淫獣教師が……人妻・藤平潤子、本城留美子とともに転落した地獄に終わりはない。巨匠・綺羅光にしか描けない、果てしなき凌●の螺旋!

基本情報

※引用元:FANZA

感想レビュー:哀切と官能が交錯する綺羅光世界

大学講師と女たちの交錯する運命

『美星狩り 大学講師・史摩、そして潤子と留美子』は、綺羅光がこれまでに描いてきた女性キャラクターを総結集させたような一作です。主人公・錦原史摩が大学の講師として登場し、そこに過去作から続く藤平潤子や本城(江崎)留美子が絡んでいく構図は、シリーズの集大成的な意味合いを持っています。読み進めると、単なるエロス小説の枠を超えて「過去作へのオマージュ」や「キャラクターの連続性」を強く意識した作りだと感じられます。

強引さと魅力のせめぎ合い

ただし、レビューでも指摘されているように、無理やり過去キャラを繋げた感は否めません。30年近く前に描かれた留美子を再登場させるあたり、「強引すぎる」「欲張りすぎ」という声も散見されます。確かに、続編を読んでいないと伏線が理解しにくい部分があるのは事実で、初めて手に取った読者にはやや不親切かもしれません。

一方で「儚く美しい女性を描く筆致」「悲しいほどいい女を絡め取る描写」には高い評価が集まっており、キャラクター造形と心情表現における綺羅光の力量はやはり健在だと感じさせられます。

エロスと悲劇の融合

この作品の魅力は、ただ過激な性描写に頼るのではなく、女性たちの「美しさ」と「悲惨さ」を並立させて描いている点にあります。悲惨であるがゆえにエロい、あるいは抗えない運命に飲み込まれていく姿が艶やかに映える。賛否はあるものの、この「哀切と官能の同居」こそが綺羅光作品の核であり、読後に妙な余韻を残してくれるのです。

総じての印象

確かにシリーズの連続性を知らない読者にはとっつきにくく、強引な展開に首をかしげる部分もあります。しかし、それを上回る筆力と女性描写の妙があり、過去作ファンなら一読の価値があるでしょう。「残念さ」と「輝き」が同居する作品であり、結局はそこに綺羅光らしさが凝縮されているといえます。

3.6

サンプル

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